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群馬の観光や名物と上毛かるた

【幻の上毛かるた】群馬文化協会英語版と絵札改訂前

 発端は、当ブログの前記事『「英語版上毛かるた」が販売されています』に頂いたメッセージでした(前記事なのに昨年7月公開、もう8ヶ月も前の記事が最新ですみません…>o<;)。
 頂いたメッセージをご紹介する前に、その記事の一部を再掲してみます。

今回発行されたのは群馬文化協会のものとは違い新たにイチから作成された「英語版上毛かるた」ですので群馬文化協会発行の「英語版上毛かるた」は幻になってしまったようです。手に触れられる距離で目にしていたのに入手しなかったのは一生の不覚です(>.<)
そんなことを書いた記事に頂いたメッセージは、
「英語版の上毛かるた」の記事を、興味深く読ませていただきました。私の家には、群馬文化協会が発行した「英語版の上毛かるた」があります。別売されたCDもあります。大事にしていただける方にお譲りしたいと考えていたところです。もし、必要でしたらお申し付けください。ご連絡お待ちいたします。
という有難すぎる内容でした(≧o≦)/

 さっそく連絡をとらせて頂いたところ、群馬文化協会に縁のある方だと判明。対価・お礼として、どのような価格を想定したらよいか質問したところ

「英語版の上毛かるた」およびCDは、無償でお譲りしたいと考えています。父が生きていたら、そうしたと思うからです。
とのご返信。
 そう、亡くなったお父様のご遺品だそうなんです。上毛かるたを心から愛していたお父様とのことでした。

 そんな思いの詰まった品を、私ごときが譲り受けてよいモノなのか???と思いつつ「他に入手する手段なんて思いつかん。この機会を逃してなるものか(≧o≦)」と、やりとりを続けさせて頂いたところ、こんな返信まで頂きました。

また、昭和40年頃に発行された「上毛かるた」もあります。絵札の図柄が現在のものとは異なるので、とても興味深いです。必要であれば、こちらもお譲りいたします。
なんと!なんと!!なんと!!!(*o*)
さらに希少であろう絵札改訂前の上毛かるたまでお譲り頂けるとのことで「私ごときが云々」は消し飛び、具体的な受け渡し方法のやりとりに進ませて頂きました(さらにプラスアルファで貴重な品のお話まで頂き、膝はガクガク、心臓バクバク)。

 そうこうして、送って頂いた頂いたのがコチラ
届いた荷物・外装
 伝票は当然として、今のご時世では箱の図柄だって個人情報特定に繋がりかねない、そこからどんなトラブルに発展するか分からない……と思い、モザイク・ぼかし処理をしたら何がなんやら分からない画像になってしまいました(^_^;

 そんな訳でちゃっちゃと箱の中に話を進めて…
届いた荷物・緩衝材「上毛新聞」
はい、ギュウギュウでもなく、スカスカでもなく、高級車のサスペンションのごとくフンワリ・ピッタリと衝撃を吸収してくれるように地元紙「上毛新聞」が詰められていました(あっ、高級車のサスペンションなんて体験したことないや^o^;)。

 上毛新聞を使った絶妙なクッション具合だけでも送って頂いた方のお人柄が想像できますが、その新聞をよけて中を確認すると…
届いた荷物・内容
さらにプチプチで丁寧に梱包されていました。

 そんな品を箱から取り出して並べてみるとこんな様子。
【幻の上毛かるた】群馬文化協会発行英語版、読上げCD、絵札改訂前、書籍「上毛かるたのこころ」
もうね、「あれ?どこの大手通販サイトに注文したんだっけ?」という丁寧な梱包に頭が下がります。
 そして、個人的には左上が気になって気になって気になっ……という状況ですが、話の筋からしても、まずは右側の群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」に話を進めます。

 プチプチを外してまずは一枚、パシャ。
群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」
えっ!?えっ!!!?えっ~っ!!!!????
なんかビニールの帯が掛かったままです。

この事実は記録せねば、とカメラを寄せてなんとか撮ったのがコチラ。
群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」・外装のビニールオビ
ブログ用にサイズダウンした画像でも、ビニールの帯をご確認頂けると思います。

 まさかまさかの未開封状態に驚きつつ、箱裏を確認すると…
群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」箱裏面
はい、確かに「群馬県」ではなく「群馬文化協会」発行版だと確認できました。

 ここで前記事で紹介した 群馬県発行の英語版上毛かるた と並べてみます。
群馬県発行「英語版上毛かるた」と群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」
(左)群馬県版、(右)群馬文化協会版
 ほほぉ~、群馬県発行版は、群馬文化協会発行版のデザインを踏襲していたんですね。
 さっそく開封させて頂きどんな違いがあるのか……と話を進めたいところですが、今はとにかく譲って頂いた品の紹介を続けてみます。

 群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」の読み上げCDです。
群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」読み上げCD
なんとコレも未開封。 群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」読み上げCDアップ
裏を確認してみます。
群馬文化協会発行「英語版上毛かるた」読み上げCD裏面
おっとコレは、読み上げの英文がそのまま文字にされているのでしょうか。これだけでも資料としての価値がありそうです。再生して聞き込みたいところですが、はやる気持ちを抑えて次のお宝へ。

はい、書籍です。
「上毛かるたのこころ」「上毛かるた30年の歩み」
 冒頭で紹介したメールのやりとりには書けませんでしたが「こんな書籍もあります」とご連絡を頂き、遠慮なく頂いてしまった品です。
「上毛かるたのこころ」は、古本でもなんでも入手せねばと思いつつ行動を起こす切っ掛けを見失ったままだったので、譲って頂けるという話に大喜びで甘えてしまいました。そして「上毛かるた30年の歩み」は群馬文化協会発行の非売品なんです。譲って頂いた方からのこの点に関するメール文章も紹介しておきます。

「上毛かるたのこころ」の件、承知いたしました。
これとは別に、「上毛かるた30年の歩み」という冊子もお譲りいたします。
これは群馬文化協会が発行したもので、絵札を描いてくださった小見辰男先生の言葉も載っています。
また、「上毛かるた60年の歩み」という冊子には、 「上毛かるた英語版」についての記事があります。
こちらの冊子は1つしかないので、このメールに記事の画像を添付いたしました。
とのことで「上毛かるた60年の歩み」の英語版に関するページをわざわざ撮影して送って頂いたんです。「絶対に無駄にしてはいけない貴重な情報」ですので、いずれ個別記事で紹介させて頂きますが、今日のところは送付頂いた貴重な品々のおおまかな紹介を続けます。

 ということで「上毛かるたのこころ」を開いてみると…
「上毛かるたのこころ」本扉、「謹呈」のしおり
『謹呈 財団法人 群馬文化協会』のしおりが挟まれていました。つまり、群馬文化協会がどなたかに「謹んでさしあげる」ことを想定していたうちの一冊だったのでしょうね。「謹呈」すべき対象でもなんでもない私の元にこの状態で辿り着いたのは申し訳ない気持ちになりますが、ありがたく資料として残させて頂きます。古本で入手したのではこうはいかなかったであろうと、胸のドキドキが止まりません。

 そして「上毛かるた30年の歩み」の奥付は、『非売品』の文字が目立っている他、上毛かるた生みの親である浦野匡彦氏(1986年没)の名前や現在とは桁数が違う電話番号など、1977年当時の時間を伝えてくれるタイムカプセルのようになっています。
「上毛かるた30年の歩み」奥付
『群馬県婦人青少年センター』や『三共印刷株式会社』という名称と、それぞれの所在地もブログネタとして掘り下げたいところですが、それもまた別の機会に。

 そして……はい!!ついに登場!!!絵札改訂前の上毛かるたです!!!
絵札改訂前の上毛かるた(昭和40年版)
 現行版と同じように箱の裏面にも何か印刷されているかと……
上毛かるた(昭和40年版)箱裏面
無かったんですね。
 箱を括るオビはないのでサクっと開けちゃいます。
上毛かるた(昭和40年版)箱を開けたところ
えっ!?えっ!?え~~~っ!!!!!(*o*)
慌てながらも慎重に案内書類をどけてみると… 上毛かるた(昭和40年版)中の状態
まさかまさかの紙のオビがついたままです!!!
 その当時、発行・発売されたままの状態で箱の中に眠っていたんですね。まさに「お宝発掘!!!」という状況です。

 呼吸・心拍があがって手が震えますが、慎重に束のひとつを取り出してみます。
上毛かるた(昭和40年版)【い】の読み札の束
上毛かるた(昭和40年版)【い】の読み札の束 裏面と側面
束の側面に注目すると札の大きさが統一されていないのが分かります。
 昭和49年版(と思われる)上毛かるたを紹介した時に「裁断技術が未熟だったらしい」と書かせて頂いたことを思い出したました。
上毛かるた裁断前
【過去記事】 昔は裁断技術も未熟だったんですね - 昭和の『上毛かるた』

 昭和49年版でピタリと裁断されていなければ、それより古い昭和40年版で札の大きさに差があるのも当然です。すぐにも札を並べてサイズを含めて絵柄をチェックしたいところですが、それはしっかり時間を確保してから慎重に行うことにします。

 でも、上毛かるたの特徴のひとつである「読み札裏面の解説」が昭和40年版にもあることを確認するために、そうっと、そう~っと、札をずらしてみます。
上毛かるた(昭和40年版)札の一部をずらした状態
この状態で裏面を確認すると…
上毛かるた(昭和40年版)読み札裏面の解説
「そぉですよねぇ~!!」と分かっていたこととはいえ、実際に自分の目で見られて嬉しくなりました。

 そして一旦よけておいた案内書類を確認してみます。
上毛かるた(昭和40年版)案内書類
 初版からの全ての改訂年月日が書かれていることや『定価百円』の文字の他、現在の前橋市には存在しない町名など、56年前には当たり前でも今では想像するしかない事実の記録を、この手の中でこの目で確認できて感激しきりです。

 更新が滞ったままなのに臆面もなくブログを閉鎖せずにいた結果、こんな有難いお話に繋がりました。現状で更新スピードを上げることは困難ですが、お譲り頂いた貴重な資料を私なりに紹介しきるため「のらりくらりと」になってもブログ運営は継続し、上毛かるたと群馬県のアレやコレやを発信し続けていきたいと思います。


「英語版上毛かるた」が販売されています

【後日追記】
(2020.8.2)上毛かるたの札一覧 記事に英語版読み札の文面を全て追記しました。「英語版上毛かるた」に興味を持って頂いた方は、ぜひそちらもご覧ください。


■英語版上毛かるたに関する情報

 前記事 【STAY HOME】群馬県関連の各種コンテンツ を5月16日に更新した後、予定していたその記事の後半を書けていない状態ですが5月26日に群馬県文化振興課から次のような気になる発表がありました。

【5月26日】みんなで遊ぼう!「英語版上毛かるた」(文化振興課)
 群馬県では、本県の英語教育の拠点である県立女子大学外国語教育研究所や県教育委員会と連携し、県民が小さい頃から親しんでいる「上毛かるた」の英語版を作成しました。
 「英語版 上毛かるた」は、子どもでも楽しく遊んで学べるように工夫しています。すでに、県内の小学校5、6年生や中学校1年生の各クラスに配布しており、今後、書店等での販売をします。ぜひ「英語版 上毛かるた」をご活用ください。
 2020年7月現在、新型コロナウイルスの感染者が再び増加傾向にあるとはいえ、今さら【STAY HOME】の記事を書くのもなぁ~、ということで、しれ~っと前言撤回(【STAY HOME】の後半を書くとしていたのを無かったことに)して、「英語版上毛かるた」について書かせて頂くことにします。

■過去にもあった!?「英語版上毛かるた」の記憶

 今回発売された「英語版上毛かるた」の話の前に「過去にも英語版上毛かるたを見た記憶がある。多分、高崎駅ビル内『群馬いろは』でのこと」という私の記憶を過去記事で確認してみると……
群馬県内唯一の人出かも-高崎駅、イーサイト高崎、群馬いろは (2013.10.16更新)
う~ん、この記事内に「英語版上毛かるた」は登場していませんでした。記事に書かなくとも写真を撮った可能性はあったのですが、パソコントラブルにより2015年以前のデータを喪失してしまったため明確な証拠は示せない状況です。

「それでも英語版上毛かるたはあったはず!!」と、メモをチェックすると2019年2月22日付(おっと、ぐんまちゃんの誕生日!ですが、それはそれとして、上記した群馬県文化振興課の発表から遡ること約1年3ヶ月)の朝日新聞(web版)の『英語版上毛かるた 外国人に群馬の魅力PRへ』という記事内にこんな記述がありました。

 英語版の上毛かるたは1998年に財団法人群馬文化協会が作り、販売していたことがある。だが、発行元だった同協会は2013年11月に解散。著作権と商標権は県に無償譲渡され、その後の販売はなかった。
 当ブログの「群馬いろは」の記事が2013年10月16日更新で、群馬文化協会の解散が2013年11月なので、私が「英語版上毛かるた」を見た記憶は間違ってないと断言させて頂きます。でも最初に引用した群馬県文化振興課の報道提供資料にあるとおり、今回発行されたのは群馬文化協会のものとは違い新たにイチから作成された「英語版上毛かるた」ですので群馬文化協会発行の「英語版上毛かるた」は幻になってしまったようです。手に触れられる距離で目にしていたのに入手しなかったのは一生の不覚です(>.<)

■通常版より一回り大きな「英語版上毛かるた」

 長い前置きになってしまいゴメンナサイ。2020年発行の「英語版上毛かるた」を紹介していきます。
英語版上毛かるた箱表面
 う~ん……『Jomo』だと「じょも」と読んでしまうのは私だけでしょうか?現地での発音「じょうもう」を表現するなら “Joumou” だと思いますし、「じょおもお」もしくは「じょーもー」なら “Johmoh”だと思うんですよね。“Jomo”を「じょうもう」と発音するのであれば、逆に「じょも」と発音するにはどうに表記するのでしょうか。あっ、頭文字が大文字で固有名詞であることを表しているから “jomo” とは違い “Jomo” の場合は「じょうもう」と発音するってことでしょうか……う~ん、よく分かりません(-_-;

 唸ってばかりでは話が進まないので、分からないことは置いといて「英語版上毛かるた」の画像を紹介していきます。
 通常の上毛かるたの箱と比べるとこんな様子
上毛かるた英語版・通常版の箱サイズ比較
英語版は一回り大きいです。

 もしかして英語版のフタに描かれている絵の大きさが通常版の箱の大きさと一致しているのかと重ねてみると
英語版上毛かるた箱の上に通常版を重ねて比較
そういうことではないんですね。

 因みにここで比較に用いた上毛かるた通常版は、個別記事で紹介できていない最新の令和元年発行版です。
令和元年発行上毛かるた
令和元年=2019年の11月1日発行ですね。

 ついでに書くと「令和元年版」の前の「平成30年版」も購入してはいるんですが、やっぱり個別記事で紹介できていません。
平成三十年発行上毛かるた

 そんなこんなで我が家の上毛かるたは現在こんな状態になっています。
我が家の上毛かるた集合写真
もう完全に飽和しています。が、こうなったらやめられません。生きてる限り毎年上毛かるたを買い続けることになりそうです。が……さて……保管場所はどうしよう……(-_-;

■色々入っている「英語版上毛かるた」

 いつもどおり脱線を繰り返しててすみません。我が家の上毛かるたではなく、英語版の上毛かるたの話に戻って「開封の儀」を行っていきます。
 例によって楽しくかるた遊びをするつもりはなく、ブログネタ及び保存資料として扱うため、ビニールのオビを切らないように慎重に外していきます。
英語版上毛かるた オビを外す様子
で、フタを開けたらこんな様子でした。
英語版上毛かるた フタを開けたところ
なんか通常版よりも色々入ってるようです。
取り出して並べてみます。
英語版上毛かるたの中に入っているモノ
通常版だと遊び方の解説書が入ってるだけですが、それに比べてずいぶん盛り盛りです。

 英語版に入っている諸々を順番に見ていきます。まずは『「上毛かるた」及び英語版「上毛かるた」について』
書面『「上毛かるた」及び英語版「上毛かるた」』について
裏返すと…
書面『Jomo Karuta and Jomo Karuta (English version)』
『Jomo Karuta and Jomo Karuta (English version)』だそうです。
 う~ん、英文表記に馴染みのない私は、カッコ書きはあくまで補足であり、なくても意味は通じると考えてしまうので、それに従い()部分を外すと『Jomo Karuta and Jomo Karuta』となってしまい、なんだか良くわかんなくなってしまいます。
 あくまで個人的な感想ですが
“Jomo Karuta” and “Jomo Karuta(English version)”
みたいに区切っても良かった気がします……って私が英文に馴染みがないだけなのでしょうね。

 続いては『読み札裏面解説』
書面『読み札裏面解説』(1)
どうやらコレは読み札裏面の英文を日本語訳した文章のようです。
 あっ、読み札裏面の画像がないと意味が分からないですね。撮影順序を無視して【い】の読み札裏面を紹介します。
上毛かるた英語版【い】の札裏面
うん、私でも理解できるくらい、この英文の日本語訳が『読み札裏面解説』に書かれていることが分かりました。

 開封の儀に戻って、「いろはにほへと」から始まった解説書は
書面『読み札裏面解説』(2)
「つねならむ」で表面が終了。
 裏面は「う(ゐ)のおくやま」から…
書面『読み札裏面解説』(3)
「(ゑ)ひもせす」まで。
書面『読み札裏面解説』(4)
って、アレ?普通にいろは順での解説になってますねぇ。

過去記事 「上毛かるた」【ら】の札の不思議な扱い(位置と色)(2014.12.12更新)
でも触れたように上毛かるたの札の順序はこのようになっているはずです。
『「上毛かるた」で見つける群馬のすがた』から引用
(群馬県発行 『「上毛かるた」で見つける群馬のすがた』 P.94)

 まあ、一回でも普通にかるたとして遊んじゃえば、どんな順序で封入されていたかなんて関係ないですもんね。でもこの独特の順序のことを知らない人が律儀に並べて箱にしまおうとした時、この解説書を参考にすると「あれあれ?おかしいぞ。ピンク(赤)の札が1枚しか上にこない」ってなっちゃうんですよね。いや、いちいちそんな風にかるたをしまう人なんていないか(^_^;

■通常版とは分け方が違う「英語版上毛かるた」

 と、ここまで書いたところで「もしかして……」と思いフタを開けてみると………
(既に必要な写真は撮り終えたつもりだったのでオビは戻してあります)
「上毛かるた英語版」札の束の段差
あぁ~、そういうことですか。
【い】の束と【ら】の束の厚みが違います。
「上毛かるた英語版」札の束の段差アップ
う~ん…………………(-_-;
えぇえぇ、はいはい、そうですそうです、再度バラしてみましたとも(>.<)
上毛かるた英語版読み札の枚数を確認
枚数を数えると前半(【い】の束)が20枚。後半(【ら】の束)が24枚+白札1枚の計25枚。絵札も同じように20枚と25枚の束に分かれていました。

 つまり通常版では「【い】と【ら】の札が並ぶように、いろは順の一部を入れ替え…」となっていたのが、英語版では「【い】と【ら】の札が並ぶように、いろは順の真ん中よりも前で分けて…」ということのようです。それならそれで先ほどの『読み札裏面解説』も表面は【い】から【な】(20項目)、裏面を【ら】から【す】(24項目)にして、項目数の違いから発生した余白にこの件の解説を入れてくれても良かったのではないかと……
「だ~か~ら~!!そんなこと気にしてかるたを箱に戻すなんてトカ太くらいしかいないっての!!! (`A´)」
ですよねぇ~、失礼しました(^_^;

ということで再び「開封の儀」に戻って、次の書類は『英語版「上毛かるた」の遊び方』
書面『英語版「上毛かるた」の遊び方』
書面『How to play Jomo Karuta(English Version)』
『英語版の絵札には、英語のキーワードが書かれています。』という一文の追加と、若干表現が違う部分があること以外、内容は通常版の遊び方解説と同じようです。あっ、もちろん和文を読んでの感想です。英文には目を通していません(^_^;

 そして台湾でプレスされたらしいコンパクトディスク
英語版上毛かるたのCD
再生してみたところ、英語版読み札の読み上げ音声が1トラックに2回ずつ録音されていました。44札それぞれが44トラックに分けて録音されているので、シャッフル再生すればこのCDがかるた遊びの読み手を務めてくれる寸法です。でも「はい!とった~!!」「いや、こっちの方が早かった!!」とかやってる間も “One of the most famous hot springs in japan……” とかなんとか次の札に進んでしまうので、簡単に一時停止出来るような工夫が必要でしょうね。

 ふぅ~っ、なんとか「英語版上毛かるた」の開封の儀が完了しましたが、既にこの記事はだいぶ長くなっております(アッチコッチと話をとっ散らかすから^o^;)。でも、ここで区切ってしまうとまた次の更新がいつになるか分からないので、このまま箱の中身、札の話に進んでみます。

■「英語版上毛かるた」札の紹介

 ひと札ずつ細かく紹介……は、権利関係の問題もあるでしょうし、そもそもそんな気力がないのでザックリと通常版との比較で「英語版上毛かるた」の中身(札)を紹介させて頂きます。
 まずはコチラの画像をご覧ください。
英語版上毛かるたと通常版の箱を開けた状態
 大きさの違いをご理解頂けたと思いますが、英語版では上段に絵札、下段に読み札が並んでいるという点も通常版と違います。何か日本と欧米の文化の違いに由来するんでしょうか…………あっ、読み札の英文を読みやすいように、箱を左に90度回転させると上段が【い】の札、下段が【ら】の札で通常版と一致するんですね。そう気付いてみても、流石にもう面倒なのでその状態の画像撮影はご勘弁下さい(^o^;

【い】の札を例として、英語版と通常版を並べて撮影した画像を紹介していきます。
読み札表面。
英語版と通常版の上毛かるた【い】の読み札表面
英語版の和文の書体は明朝体(かな?)で、通常版の筆文字(書体名?分かりません^_^;)と違っています。
読み札裏面。
英語版と通常版の上毛かるた【い】の読み札裏面
 英語版解説の和訳を『読み札裏面解説』から引用します。

伊香保は、榛名山の中腹にあり、関東平野や美しい山並みが一望できます。
伊香保温泉は、1,300年以上の歴史を持つ名湯です。
まちの中心には、365段の石段があります。
この内容を著す英文の文字数を数えてみたら216文字でした(ピリオドとカンマは計上、スペースは除外)。一方、万葉集だの泉質、交通まで言及している通常版の文字数は132文字(題字とスペース含まず、句読点と中黒は計上)でした。一文字で意味をあらわす漢字を使っているから情報をギュウギュウに詰め込めるのでしょうね。英語版で「上毛かるた」に興味を持って頂いた外国の方には、通常版とも比較して頂き日本語そのものに興味を持ってもらえたら嬉しいです。
続いて【い】の絵札比較。
英語版と通常版の上毛かるた【い】の絵札表面
おっと、箱の画像と違い絵画部分が一致しそうなので重ねてみます。
英語版に通常版の上毛かるた【い】の絵札を重ねたところ
はい、ピッタリでした。
で、絵札裏面。
英語版と通常版の上毛かるた【い】の絵札裏面
英語版の裏面はお金が掛けられ「観光情報カード」としても機能しているようです。

■英語版上毛かるたの値段は2,000円(税込)

 ざっくりと英語版上毛かるたの札まで紹介できたところで、そのお値段の話に進んでみます。
 通常版は税抜762円を何年も保っているのですが、英語版は『1,819円+税』
英語版上毛かるたの箱裏面
現在の消費税を含めた販売価格は2,000円です。
英語版上毛かるた購入レシート
 このレシート画像にあるとおり私が購入したのは群馬県庁2Fの県民センターでのことでした。6月2日に購入していたのに7月も下旬になってやっと記事の公開……という点には目を瞑ってもらい、7月の17日だか18日だかに耳にしたラジオ(FMぐんま)の情報では「英語版上毛かるた」の書店での販売は始まっておらず、県庁県民センターか県内各地の行政県税事務所での販売にとどまっているようです。
「とっくに書店に並んでると思ってた(*o*)」と驚いてメモをチェックすると、群馬県が6月28日に公開した情報で『【入札公告】英語版上毛かるた委託販売に係る一般競争入札について』なんてものがありました。販売予定数量が7,000冊で入札は7月6日に行われたようなのですが、その結果どうなったのか良く分かりません。「バンバン刷ってガンガン書店に置いて、あとは野となれ山となれで良いんじゃないの?」という素人考えでは通らない法的な制約があるんですかね?いずれにしても7月6日の入札ならば、そろそろ結果も出て書店に並んでいるのかなぁ~とも思うものの確認は出来ていません。ゴメンナサイね(>o<)

 と、ここまで来てさらに脱線してしまいましたが「英語版上毛かるたの値段:2,000円」に話を戻すと、絵札裏面の情報印刷、読み上げCDのプレス、そして英語版を新たに作成するために必要となった人件費……あたりのコストで通常版の倍以上の販売価格になったのかと考えてみました。
 今後、作成時の人件費が回収され、読み上げCDを付属しないバージョンなどもラインナップしてもらえれば、通常版に近い価格での販売が可能になるかも知れませんね。それで「英語版上毛かるた」が群馬県民に広まれば、子どもたちへ伝える文化財として新たな価値が生まれそうです。
 さらに、今回の作成ノウハウを活かして頂き英語版だけでなく、ポルトガル語、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語などのバリエーションを作ってもらえれば、旅行で群馬を訪れた外国の方へは「群馬の思い出」を強調するお土産として需要がありそうですし、県内の子ども達へは英語圏以外の外国へ思いを馳せるきっかけになりそうです………とかなんとか書きながら、私自身はコテコテの上州弁(群馬弁)だけで生活していて、この「英語版上毛かるた」も保存資料として封印しちゃうんですけどね(^_^;


【STAY HOME】群馬県関連の各種コンテンツ

 新型コロナウイルスの脅威が続き大変な毎日ですね。外出自粛など、とにかく人の移動を制限することで感染拡大を防げることが結果として表れてきましたが、元気いっぱいで成長過程にある子どもたちにとって自宅待機を強いられるのは大変なストレスでしょう。国の未来を担う子どもたちを守るためとはいえ、本来ならば学校や公園で「キャッキャ!きゃっきゃ♪」と大騒ぎしながら体力作りに励む時期に自宅待機だなんて、本当に大変な状況です。

 それでもとにかく子どもたちの命を守らねばならない、ということで自宅で過ごす時間が少しでも充実するように無料動画の配信などが活発に行われるようになったのは嬉しいことです(大人が見ても十分楽しかったりもしますしね)。

 群馬県内で代表的なところでいうと、山本一太知事の肝いりでスタートした動画スタジオ「tsulunos(ツルノス)」の配信動画や、群馬交響楽団の「おうちで群響」あたりが話題になっています。話題になっているコンテンツをいくつか紹介するだけでもいいか、とも思ったものの当ブログは「上毛かるたにこじつけて群馬の情報を紹介」というコンセプトで運営(って、既に半年以上更新してないけど^_^;)していますので、上毛かるたの札に絡めて各種コンテンツ(動画に限らずライブカメラや代表的な組織・団体のHPなど)を紹介してみようと思います。

【ご注意事項】

  1. 普通の観光情報もありますが、あくまで状況が好転してから利用して頂くとして、今はまだ頑張って自粛を続けましょう。
  2. 常時SSL化されていないサイトへはリンク設定せずURL紹介にとどめています。URLをコピー・ペーストするか関連用語で検索してみて下さい。
  3. 日々さまざまなコンテンツが新規公開されているため、あくまで本記事公開時点で私が把握できた内容になっています。情報をお寄せ頂ければ出来る範囲で記事の修正を行いますので、よければご協力ください。

 では、
 【stay home】上毛かるたに “こじつけ” コンテンツ紹介
 をどうぞ。

【あ】
上毛かるた『浅間のいたずら鬼の押出し』札画像『浅間のいたずら鬼の押出し』
【気象庁|監視カメラ画像(浅間山 鬼押)】
【気象庁|監視カメラ画像(浅間山 追分)】
【嬬恋村観光協会「Stay Your Home Tsumagoi」プロジェクト】

【い】
上毛かるた『伊香保温泉日本の名湯』札画像『伊香保温泉日本の名湯』
【伊香保石段街ライブカメラ】
渋川市公式サイト
http://www.city.shibukawa.lg.jp/
から
観光情報 > 伊香保温泉 > 伊香保石段街ライブカメラ
とお進みください。

【う】
上毛かるた『碓氷峠の関所跡』札画像『碓氷峠の関所跡』
【バーチャルリアリティ 碓氷峠廃線ウォーク】
(360°自由に視点を変えられる動画)
一般社団法人安中市観光機構「あんとりっぷ」
内の
> 関連サイト > 廃線ウォーク特設サイト
とお進み頂き動画を再生して下さい。橋の中ほどで視点を下げると中々スリリングな映像が楽しめます

【え】
上毛かるた『縁起だるまの少林山』札画像『縁起だるまの少林山』
【群馬県達磨製造協同組合】
http://takasakidaruma.net/

【お】
上毛かるた『太田金山子育呑龍』札画像『太田金山子育呑龍』
【太田市観光物産協会】
http://www.ota-kanko.jp/

【か】
上毛かるた『関東と信越つなぐ高崎市』札画像『関東と信越つなぐ高崎市』
【YouTube】群馬交響楽団 GUNMA SYMPHONY
特に【#おうちで群響】が話題です。
【Google Arts&Culture】群馬県立近代美術館
収蔵品の解説の他、「ミュージアムビュー」では館内をバーチャルに散策できます。

【き】
上毛かるた『桐生は日本の機どころ』札画像『桐生は日本の機どころ』
【YouTube】桐生市観光大使・篠原涼子さんから桐生市民へ向けた応援メッセージ
【YouTube】桐生が岡動物園

【く】
上毛かるた『草津よいとこ薬の温泉』札画像『草津よいとこ薬の温泉』
【湯LOVE草津 草津温泉ポータルサイト】
トップページ内「草津温泉温泉ライブカメラ」に進むと草津温泉各所のライブ映像を確認できます。

【け】
上毛かるた『県都前橋生糸の市』札画像『県都前橋生糸の市』
【前橋観光コンベンション協会「前橋まるごとガイド」】
【世界の名犬牧場 子育てルームライブ配信】

【こ】
上毛かるた『心の燈台内村鑑三』札画像『心の燈台内村鑑三』
 間違いなく “子ども向け” ではありませんが、自宅でじっくり読書なんてのもアリですよね。

【さ】
上毛かるた『三波石と共に名高い冬桜』札画像『三波石と共に名高い冬桜』
【鬼石(旧鬼石町)商店街ポータルサイト「おにナビ」】
http://oninavi.com/

【し】
上毛かるた『しのぶ毛の国二子塚』札画像『しのぶ毛の国二子塚』
【JR大人の休日倶楽部・群馬県「古墳王国群馬篇」】
【群馬県立歴史博物館】
http://grekisi.pref.gunma.jp/index.html

【す】
上毛かるた『裾野は長し赤城山』札画像『裾野は長し赤城山』
【赤城山ライブカメラ】
前橋観光コンベンション協会「前橋まるごとガイド」
内の「ライブカメラ」へ

【せ】
上毛かるた『仙境尾瀬沼花の原』札画像『仙境尾瀬沼花の原』
【Googleストリートビュー】尾瀬ヶ原
【Googleストリートビュー】尾瀬沼

【そ】
上毛かるた『そろいの仕度で八木節音頭』札画像『そろいの仕度で八木節音頭』
【桐生八木節まつり】
http://kiryu-maturi.net/

【た】
上毛かるた『滝は吹割片品渓谷』札画像『滝は吹割片品渓谷』
【吹割の滝】(沼田市観光協会webサイト内)

【ち】
上毛かるた『力あわせる二百万』札画像『力あわせる二百万』
【YouTube】群馬県公式チャンネル
【YouTube】群馬ゆかりの著名人から県民への応援メッセージ

【つ】
上毛かるた『つる舞う形の群馬県』札画像『つる舞う形の群馬県』
【YouTube】tsulunos
今年4月24日に群馬県庁32階にオープンしたスタジオ「tsulunos」(ツルノス)による動画

【て】
上毛かるた『天下の義人茂左衛門』札画像『天下の義人茂左衛門』
【みなかみ町観光協会 みなかみパーフェクトガイド】
http://www.enjoy-minakami.jp/
内の【茂左衛門地蔵尊 千日堂】のページ
http://www.enjoy-minakami.jp/see.php?itemid=525

【と】
上毛かるた『利根は板東一の川』札画像『利根は板東一の川』
【利根川上流河川事務所 河川ライブカメラ映像】
(国土交通省関東地方整備局ホームページ)
群馬県内で考えると「利根川下流」しかないんですけどね(^_^;

【な】
上毛かるた『中仙道しのぶ安中杉並木』札画像『中仙道しのぶ安中杉並木』
【あんとりっぷ】一般社団法人安中市観光機構
安中市の観光体験プログラム予約サイト
【YouTube】空から安中を見てみよう
ドローンを活用した「あんとりっぷ」内コンテンツ

【に】
上毛かるた『日本で最初の富岡製糸』札画像『日本で最初の富岡製糸』
【しるくとみおか】富岡市観光ホームページ
http://www.tomioka-silk.jp/
【富岡製糸場】(「しるくとみおか」内)
http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/
【Googleストリートビュー】富岡製糸場
【YouTube】ようこそ!群馬サファリパークへ
休園中の動物たちの様子が確認できます。
【おうちで楽しむ自然史博物館】
群馬県立自然史博物館公式サイト
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/event/10702
の「EVENT NEWS 新着イベント情報」に動画やペーパークラフトなど様々なコンテンツが紹介されています。

【ぬ】
上毛かるた『沼田城下の塩原太助』札画像『沼田城下の塩原太助』
【沼田市観光協会】

【ね】
上毛かるた『ねぎとこんにゃく下仁田名産』札画像『ねぎとこんにゃく下仁田名産』
【下仁田町観光協会公式サイト】
http://shimonitatown.com/

【の】
上毛かるた『登る榛名のキャンプ村』札画像『登る榛名のキャンプ村』
【榛名湖ライブカメラ】
「榛名湖ロマンス亭」
http://www12.wind.ne.jp/romansutei/pc/index.html
トップページの中ほど「榛名湖ライブカメラ」の画像クリックで榛名富士の様子が確認できます。

 ふぅ~、【あ】【か】【さ】【た】【な】の行が終わってだいたい半分くらいですね。まだ【は】【ま】【や】【ら】【わ】の行が残っていますが、ごめんなさい!情報収集が出来ていないんです。また後日紹介させて頂きますので、今日はコレにてご勘弁を。